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  • 執筆者の写真3B Japan

国民皆健康保険崩壊とそれを阻止する為に(1)



●国民皆保険の現状

国民皆保険は1961年に始まりました。この制度は誰でも安心して医療を受ける事が出来ると言う世界に名だたる素晴らしいもので、日本人の寿命が飛躍的に伸びたのもこの制度のお陰です。

しかし、日本は世界に類を見ない程のスピードで超高齢化社会が進み、2015年の医療費は42.3兆円(国家予算の44%)、このままの試算で予測すると少なく見積もっても20年には46.9兆円、25年は54兆円と言われています。医療費に関してはこの10年で30%も増加し、13年後の2030年には78.2兆円となるとの推定もあります。13年後、私は77歳。私の子供達は50代で、まさに真只中です。

一方、少子化は益々進み、国家経済を支える現役世代の減少で13年後の78.2兆円(2017年国家予算98兆円の80%)の医療費を誰がどのように支えるのでしょか。政府は消費税増税で賄おうとしていますが消費税率を20%、30%に上げなければ、真の解決にはなりません。医療費も結局は私たちの懐から出るものか将来の借金です。この制度が今や風前の灯であることは少し考えれば理解出来ることです。


●何故その様な事態になってしまったのでしょうか?

この保険制度が出来たのが1961年です。50年代の死因は結核が第一位で当時の病気対策のターゲットは感染症の撲滅でした。感染症は命が取り止められれば完全に治る病気で医療は一時的なものでした。抗生物質の誕生と皆保険制度のお陰で死因第一位の感染症はほぼ撲滅し、その後の死因第一位は脳血管、心臓病、癌と続き、1981年以降は癌が死因の1位となっています。その昔、脳血管、心臓病、癌は成人病と呼ばれていましたが、病気の原因は生活習慣の乱れから来るもので1996年聖路加病院の日野原重明先生の発案で生活習慣病と呼び名が変わりました。

今年で保険制度が出来てから56年の歳月が経過します。病気は制度が始まった当時の、治れば医療と縁の切れる感染症から一度なったら医療と縁の切れ難い生活習慣病に変わっています。


●生活習慣病は一度なったらなかなか医療と縁の切れないのは何故でしょうか?

生活習慣病は生活習慣の乱れによって徐々に不調傾斜になり、発症する病気で、感染症の様に薬による解決は見込めません。原因である生活習慣を正すことが解決の道ですが、医師は病気の症状をカバーする為の薬が大切と考えて薬処方中心の医療指導、患者は過去の感染症の解決の記憶の中で、薬こそ自分の病気に必要不可欠なものと考えて、薬(副作用の怖さを知ることなく)服用が第一義となっています。

また、生活習慣病は加齢と共に発症する確率は上昇し、「高齢者はいくつもの病気を持ち、何種類の薬を飲むのは至極当たり前の事。」と医者が言う位に医療との縁が切れない関係が出来上がっています。つまり、56年前の保険制度が今の病気実態に合っていない為、医療費の莫大な増加に至っているのです。


生活習慣病にならない為には正しい生活習慣の実行が大切

今、医療費増大への危機感から様々な場面・機関で行政を中心に健康に有る為の情報が発信されています。この危機感を生活習慣病にある人も無い人も共有し、生活習慣を正す努力をすることが非常に大切です。“薬を既に飲んでいる人はそれ以上薬を増やさない、出来れば1錠、1種類でも減らす。健康な人は良い生活習慣を積極的継続し、病気の芽を摘む。”こんな気概が必要です。

失った健康を取り戻すことは一朝一夕には行きませんが、生活習慣を正すことは薬を飲む以上に大切です。生活習慣病を指摘されたら、今までの生活の見直しのチャンスと考えて、ご自分で出来る事を実行して下さい。健康寿命を延ばし、出来る限り自立した人生を願うならば必須の考えであり、日本の医療体系を治療から予防へと変えて、日本の医療制度を維持する為にも何よりも私たち国民一人一人が対症療法の薬にのみに頼るのではなく、病気の原因となった悪い生活習慣を正し、良い生活習慣を日々の生活に取り入れることが重要です。


次回の3B通信で引き続き、“国民皆健康保険崩壊とそれを阻止する為に(2)”をテーマに繋いで行きたいと思います。

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