「脳はバカ、腸はかしこい」など腸内細菌に関する沢山の本を書き、精力的に講演活動をされていた藤田紘一郎先生がこの5月、誤嚥性肺炎の為、81歳で亡くなりました。
1990年頃、藤田先生を初めてNHKニュースで知りました。寄生虫博士として寄生虫を研究しており、サナダ虫をオナカに飼う面白い学者でした。それから、10年近く経ち、1999年の新聞記事で藤田先生を発見。寄生虫の研究が腸内細菌にも及んでいることを知り、乳酸菌を熱心に広げようとしていた私には大きな自信になりました。
藤田先生の研究は腸内細菌へとシフトし、腸内細菌に関する本を沢山上梓し、全国で腸内細菌の講演を行っていました。藤田先生の研究・行動は今の腸活啓蒙に大きな役割を担ったと思います。
この数年一挙に腸活と言う言葉が大注目される様になりましたが藤田先生の研究が寄生虫から腸内細菌に変遷したように「健康を追求して行くと最後に腸内細菌の世界に到達する。」人間の健康を考える上で益々腸内細菌の世界は必要不可欠なものになると33年乳酸菌伝道実践の道を歩いて実感します。
昨年12月に亡くなった腸内細菌学を打ち立て、確立した光岡先生と藤田先生の死はコロナ禍の今に重なり、発足・啓蒙の時代から誰もが知り、その恩恵に与る新しい腸内細菌の幕開けになる予感がします。
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