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  • 執筆者の写真3B Japan

2冊の腸内細菌の本に出会って。

今年に入り、2冊の腸内細菌に関する本に出会いました。この本を通して知ったのはこの10年で腸内細菌研究は飛躍的に進み、医学の最先端としても、具体的に利用されつつあると言うことです。この2冊の本のご紹介と書かれたことを要約して皆さんにお伝えします。興味があったら、本を購入して読んで下さい。



①「土と内臓」2016年11月初版 D・モントゴメリー&A・ビクレー著 築地書館

英語の題は「The Hidden Half of Nature」直訳すると“自然の中の隠れた半分”。 D・モントゴメリーはワシントン大学の地質学の教授。A・ビクレーはその夫人で生物学者及び園芸家です。

この2人はご自分の体験から、大腸に棲む微生物の重要性に気付き、学者として様々な情報を集め、一冊の本にしました。


2006年頃、予ねてからの夫人の夢、”素敵な庭に囲まれた家に住む。“シアトル郊外に土地を購入、引っ越し、早速庭作りに取りかかりましたが、その土地が恐ろしく不毛の土地であることが解りました。土を全て入れ替えるには大変な費用が必要です。彼女は如何したらこの不毛の土地を肥沃な土地に替えることが出来るか模索し、5年後見事な土地に作り替えることが出来ました。その時、土の中に住む微生物の底知れぬ力を知りました。そんな彼女に2011年に子宮頸がんが発見されて手術をしました。研究熱心な彼女はガンに関する学びをし、食生活の重要性を知ることになりました。そして、そこに見出したのが大腸に棲む微生物の重要性・働きでした。彼女は経験から土の中に住む微生物の植物への働き掛けと大腸に棲む微生物の人への働き掛けの大きな一致点に気付き、如何に植物も私達人間も目に見えない小さな存在の微生物に支配されているかに思いが至ったのです。

地質学者の夫と生物学者の妻、絶妙のコンビ夫妻の体験により、「世界に蔓延する生活習慣病や自己免疫を解決する鍵は大腸の微生物にあり、この力を借りることで今悩む多くの病気が解決する。まさにコペルニクスの地動説以来の生命科学における革命的発想転換だ。」と本に書くに至りました。


②もっとよくわかる!「腸内細菌叢」2019年9月出版 福田真嗣著 羊土社

著者の福田真嗣氏は1977年生まれ、現在慶応大学先端生命科学研究所特任教授です。茶色い宝石が世界を救う!!「便から生み出す健康社会」でバイオサイエンスグランプリ最優秀賞を受賞しました。この本で糖尿病、ガン、動脈硬化、炎症性腸疾患、自閉症・・・あらゆる疾患を腸内細菌で語る時代が目前に迫っていると述べています。

そしてこのどちらの本にも医療では治せない難病の改善に、健康な人の便を移植する糞便移植療法について書かれていました。今そんな時代が私達の知らない所で始まっているのです。

 

大澤より☛

1988年に腸内細菌に出会い、今に至りますが、私の手掛けている乳酸菌は何を隠そう人の便から分離した乳酸菌なのです。実はこの事実を敢えて言いませんでした。遥か昔、この話をしたら「気持ち悪い。汚い。」と敬遠されてしまったのです。でも、最先端医療として糞便移植療法が語られる時代になりました。“人由来の乳酸菌”とあるものは全て便から分離し、取り出したものであり、長い生命の歴史の中で、人には人の乳酸菌、豚には豚の乳酸菌、其々の“種”から取った乳酸菌が、一番親和性が高く、人には人から取った乳酸菌が一番良いのです。

この10年で腸内細菌の研究は随分進んだようですが私は遡ることさらに20年前から腸内細菌の世界の素晴らしさを、身を持って体験しています。まさに私の体験を裏付ける様な研究者の2冊の本との会いでした。


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