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  • 執筆者の写真3B Japan

国民健康保険崩壊とそれを阻止する為に(2)

前回の記事で国民医療費の増大は危機的なものであることを書きました。そして、国民皆保険を守る為に医療費の大半を占める生活習慣病は薬処方のみ対応では解決しないことを自覚して、生活習慣を正す努力を国民一人一人が実行することが大切であることを書きました。

生活習慣病を正す為の基本として、食生活・運動・ストレスの回避が大きな3つの柱ですがこれを細胞レベルで考えて行きたいと思います。



●生活習慣病は慢性代謝病

私たちの身体を構成する60兆個の細胞は常に新陳代謝を繰り返し、新しい細胞に入れ替わっています。これは命のある限り繰り返されます。

例えば、


胃腸:5日

心臓:22日

肌:28日

筋肉や肝臓:2か月

骨:3か月


3か月もすると全ての細胞が入れ替り、以前の自分の身体の細胞はもはや何処にも無いのです。健康である為にはこの細胞の入れ替わりが正しく行われることが必要です。この細胞の入れ替わりを新陳代謝と言いますが、生活習慣病はこの新陳代謝が慢性的に低下したことによって起こる病気です。つまり、細胞レベルで新陳代謝が正しく行われることが生活習慣病改善の第一義です。


新陳代謝を促す酵素

 体温37℃の細胞内で化学反応である新陳代謝が行われる為に酵素と言う触媒が関与します。A→A、B→Bと細胞を正確にコピーするには酵素が必要です。「遺伝子」と言う言葉がありますが、実は遺伝子は新陳代謝時に必要な酵素の設計図なのです。酵素は下記のもので構成されています。

酵素の原料となる上記の栄養素をしっかり摂取することが大切です。もし、自身が生活習慣病やその予備群であるならば、酵素の元となる蛋白質・ビタミンB群・ミネラル類の摂取が不足していることを自覚し、加工食品を避け、食生活の中に積極的に良質な蛋白質やビタミンB群・ミネラル類の豊富な自然食品などの食材を取り入れることです。

      

運動は新陳代謝を助ける重要な柱

食生活の改善と共に運動の大切さが言われますが、適度な運動をすることで外から、新陳代謝が活性化するからです。人類の歴史の多くは狩りや農耕などで自ら食料を確保し、移動手段は歩くことでした。現代は大きな動的努力をせずに簡単に食料が手に入り、移動は車。人類の歴史においてつい最近のことです。何万年の間に確立した身体のリズムは一朝一夕には変わるものではありません。自力で食べ物を確保することも歩くことも遠のいている現代社会にあって、新陳代謝への外からの応援として、運動を積極的に取り入れることは生体学上、とても大切です。


●ストレス時は栄養(酵素・補酵素)を消耗する 

身体に損傷を与え、大小の差こそあれ、不当に細胞を壊死させる条件を「ストレス」と定義します。ストレスとして、不安・過労・喫煙・細菌感染・不適切な食事・睡眠不足・過度な運動や労働・厳しい自然環境などが挙げられます。ストレス時には細胞レベルで酵素を大量に消耗します。酵素を大量に消費するストレスの回避は生活習慣病予防にとって、大切なことです。また、ストレス状態にある時には栄養強化することでその害を軽減することも重要です。


医薬は代謝異常を増幅させる

医薬は栄養を破壊したり、消耗させたり、吸収を妨げたり、排泄を促したり、薬の代謝過程で多くの酵素を消耗します。元々、生活習慣病は酵素不足から来る慢性代謝病です。それを解決することなく、薬を使い続けることで、その薬が酵素不足、代謝異常を増幅させ、新たな病気を招く可能性もあります。医者の発言の中に「高齢者がいくつもの病気があるのは当り前。」とありますが、単に老化と言うだけでなく、長期の医薬服用による代謝異常増幅の結果、新たに発生した医原病も考えられます。


●腸内細菌を使ったプロバイオティクス健康法の生活習慣病における役割

私たちの腸には生まれて死ぬまで、100兆個100種類以上の腸内細菌が棲息しています。小さなミクロの微生物ですが総重量は人間最大の臓器肝臓に匹敵し、第三の臓器と言われる程に重要な存在です。

私たちの腸は彼等の棲みかで、私たちは家主、腸内細菌は借主です。人間社会で、良い借主は綺麗に住まい、家賃をキチンと払い、盆暮れの挨拶など、家主にとって、とても有難い存在です。一方、悪い借主は家を汚したり、壊したり、家賃も滞るなどマイナスの事ばかりです。


良い借主(有用菌)の家主(人)へのお礼

ビタミンB群や蛋白質の合成、消化吸収の補助、外来菌の増加防止、免疫機能の刺激

★有用菌は新陳代謝に必要な酵素の原料を提供してくれる。


悪い借主(有害菌)の家主(人)への害

腸内腐敗物質生産、発がん物質産出、毒素産生

★有害菌は腐敗物質や有害物質を作り、私たちの身体にダメージを与える。


30年前に私が読んだ雑誌「微生物」(医学出版センター出版)の中に腸内細菌研究者の言葉がありました。

「ビタミンなどを口からのむのではなく、ビタミンを腸内にある菌がドンドン作ってくれるように変えられたら、大腸を介して健康増進することに役立ちます。夢ですね。」→これは夢では無く、実現可能です。 


●まとめ

今増加する医療費を少しでも抑えようと、未病の内に生活習慣を整え、病気を回避しようと様々な取り組みがされています。また、少子超高齢化社会、人生100歳時代に向う中、高齢になっても元気で働き続ける社会実現も重要な課題です。その様な社会情勢の中で、生活習慣病を回避し、健康であり続ける為の答えは対症療法の薬の中心の世界では見つけることは出来ません。1988年からの乳酸菌伝道の私の答えは“腸を介して健康増進する”です。私の愛する乳酸菌による健康法は国民健康保険制度を守る大きな一助となると考えます。日々、腸強化を心掛けて人生100歳時代に備えましょう。

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