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生田哲著“心と体を健康にする腸内細菌と脳の真実”の本に出会って

 この秋、生田哲氏(薬学博士)著者“心と体を健康にする腸内細菌と脳の真実”を読む機会を得て、この本の著者と内容をお知らせしたく、私の視点で簡単に紹介します。

 生田哲氏は1955年生、66歳になる薬学博士です。

東京薬科大卒業後、遺伝子治療を夢見て、渡米。

研究者・大学助教授として研鑽を積み、現在は日本で講演、執筆活動を中心にご活躍です。

 

“心と体を健康にする腸内細菌と脳の真実”より、私が注目した箇所を簡単、抜粋してお届けです。


●腸内に住む100兆個の細菌が人間にどんな影響を与えるのか?

21世紀に入り、新発見続出。

●ヒトゲノム計画、遺伝子を基礎としての治療を期待したが遺伝子は誰も想像出来なかった程に小さな役割しかなく、遺伝子による病気発生は10%、残り90%は環境因子だった。

●遺伝子からたんぱく質が作られる状況をオン、作られない状況をオフと言う。

オン・オフが人生にとってあまりに重要で、そのオン・オフを切り替えるスイッチに腸内細菌が関わっている。            

腸内細菌が健康と病気を分ける最も重要な因子

食事・薬・農薬・ストレスによって、急激に腸内細菌は変化する。

加工食品、抗生物質、農薬にまみれた現代の便利食は腸内細菌に悪影響

良い食事により、腸内細菌を改善し、最適化をすることも容易で効果有り


●口から入った食べ物は小腸でアミノ酸、脂肪酸、ブドウ糖と小さな分子の栄養素に分解されて小腸粘膜から体内に取り込まれる。

小腸にはこれらの栄養素を吸収する小さい穴がある。

この穴は小さく栄養素や水は通過するが蛋白質、多糖類、細菌、ウイルス、炭水化物など大きな分子は通過出来ない。

この穴が広がり、先の大きな分子を通してしまうとリーキーガット(腸漏れ)になる。

リーキーガットになるとあらゆる病気を引き起こす。

リーキーガットは万病の元

現代の日本人の60%はこの状況と予想する。

2500年前の古代ギリシャの医聖ヒポクラテスは「全ての病気は腸に始まる。」と言う言葉を残している。


●リーキーガットから腸を守るにはお腹で飼っているペット(腸内細菌)の健康を考えることだ。

その為には毎日の食生活が大切。

食物繊維の多い、植物を中心とした肉類や魚類の豊富な食事を摂る。

糖質は食物繊維を多く含んだ野菜や海藻類で。

蛋白質は良質のものが含まれている牛肉・豚肉・鶏肉・魚介類・鶏卵・大豆・豆腐。

反対にハム、ソーセージなどの加工タンパク食品は避ける。

脂肪は植物性の不飽和脂肪酸を多く摂る。


大澤より⇒

1988年に出会った論文の結論に“腸内フローラと宿主の健康や疾患とは深い関わりがあることが明らかになった。

”を発見して以来、34年間腸内細菌の可能性を追いかける人生でした。

今、その人生は科学者や医者が注目する最先端の分野と重なります。

そして、34年間でその科学者や医者達も知らない世界を沢山経験した私です。



次回は9月22日(金)、

3B通信NO.81 2022.冬号に掲載した「大澤永江のウイルス体験」をお届けします。

お楽しみに!

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