●日本は世界に類を見ない超スピード高齢化社会
終戦直後、日本人の平均寿命は女性61歳、男性58歳でした。医療の進歩や生活環境・食生活の改善のお蔭で今や平均寿命は女性87歳、男性80歳になりました。
65歳以上の占める割合が7%は高齢化社会、14%は高齢社会で、米国は72年、フランスは115年、日本は僅か24年で高齢社会に到達し、日本の高齢化率は11年前より世界トップです。さらに今から10年後、団塊の世代全員が75歳以上になる2025年には世界のどこにも前例の無い超々高齢社会が到来します。そんな危機的状況の中、認知症の増加や慢性の生活習慣病は多発の一途です。
●認知症の増加や慢性の生活習慣病多発は何故か?
ズバリ、薬の乱用と誤った生活習慣によるものです。最近の薬服用調査によると薬常用率は60歳以上で30%、70歳以上になるとなんと70%になると言う驚く数値です。2009年の新聞記事では全国平均で高齢者は3,4種類の病気を持ち、4~8種類の薬を飲んでいるとの事です。実に、薬消費量は世界の半分にあたる程の薬大国ニッポンです。
●薬大国ニッポン。薬漬け高齢者にとって大きな問題が発生!!
「全ての薬はどんなものでも毒物である。」と医師や薬剤師は最初に学びます。薬が毒物であるからこそ、専門家の知識のもとに薬が処方されます。微生物が原因の感染症は薬で克服されましたが、現在の病気の多くは生活習慣病・慢性疾患です。生活習慣病・慢性疾患発症の原因は生活習慣、特に栄養バランスの不備による代謝の乱れからくるものです。その栄養代謝に眼を向けず、毒物である薬を飲み続けることは新たな代謝不備の病気を発症します。例えば、毒物である薬を解毒し、排泄する為に肝臓と腎臓が働きますが、薬の代謝分、その臓器は疲弊します。また、処方量は年齢を問わず成人は同量です。高齢者は年齢と共に肝臓に腎臓の働きが弱体化し、薬解毒・排泄が完全に出来ない内に次の薬を服用することになり、慢性的に化学物質の薬が体内の脂肪に蓄積する状況になってしまいます。これがやがて薬害となって新たな病気を産み出します。しかし、現状では薬害の認識は無く、老化による新たな病気と判断されているようです。故に、“高齢者は3,4種類の病気を持ち、4~8種類の薬を飲んでいる”状況になっているのです。
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